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それもこれもわたしの人生

あおくて痛くて眩しい7月19日によせて

いちねん前のきょうは朝からずっとお腹がきもちわるくて食欲もなくて、やらなきゃいけない課題とか受けなきゃいけない授業とかいろいろあったけど、そんなのまったく手につかないくらいずっとうわの空で

だけどその裏にまるで違う世界があったかのように朝起きてから夜眠るまでどこでなにをしていたか、いちねん経ったあとのきょうでもはっきり覚えているような、そんな日だった

 

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もういちねんも経ったんだな、なんかさいきん時空ゆがんでません?きのうの出来事みたいに全てが鮮明なんだけど

いちねんまえの7月19日は、わたしが生きてきたなかで、大袈裟とかじゃなく、けっこうちゃんと本気で、5本の指にはいるくらいしあわせでうれしくて、あったかい涙が止まらない日だった

こんなきもちで振り返ることになるなんていったい誰が想像しただろうね?

すべてのはじまりを、すべてのよろこびを、そして哀しみまでを、全部、一緒にするつもりだったのに、なあ、その覚悟を決めたはずだったのに

みんなの血のにじむような努力も、デビューしたいです、という真っすぐなことばたちも、感情がごちゃごちゃに混ざりあったたくさんの涙も、全部全部、いってんの曇りもなく本物なのに、うそじゃないのに

ドヒョンちゃんの名前が呼ばれたとき、ああそっか、もうだめかもなって正直おもった、きみのなにかを悟ったような顔をみて、いままでにみたことのない優しい笑顔で弟を送りだすきみをみて、さいあくの結果だったときのためのこころの準備を始めてた

から、その直後にきみの名前が呼ばれたときは心臓が止まった、まじで

 

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まさにこの顔、いや本人がいちばんびっくりしてるけど

新手のドッキリ?とか、まさか夢?とかおもったけど現実だった、よね、ここまできてやっとわたしの涙腺が崩壊するわけです

堰を切ったように泣いた、しあわせすぎて!あのときあの瞬間だけは、世界でいちばんしあわせだった自信がある、それまでたった2ヶ月だけど、この人を応援してきたのは間違いじゃなかったんだって、ほこらしかった、鼻たかだかだった、うちのハンギョルすごいやろ!って思ってた、興奮しすぎてふだん絶対におた活のことあげないインスタにハンギョルの画像誤爆したりもした(それはTMI)

そのあとはもう…ね、スンヨンくんの名前が呼ばれて泣いて、スンウさんが呼ばれて泣いてるピヨを見て泣いて、いまにも倒れてしまいそうなウンサンを見て泣いた、名前が呼ばれることのなかった9人のこと、20人に残れなかった練習生のこと、どうかみんなのこれからがあかるくて美しいものでありますように、って願いながら泣いた(泣きすぎ) 

 

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ほんとのことを言うと、たとえドラえもんがいたとしたってあの日に戻りたいとは思わない、せかいでいちばん幸せだった日をあかるく楽しく振り返れるほどわたしのこころはまだおとなじゃない

でもあの日、あのきもちで、あの瞬間たちを、いっしょに見届けられたのはわたしたちしかいない、んだよね

そのわたしまでもがあの日から目を背けてしまったら、あまりにもつらすぎる、って記憶を手放してしまったら、彼らのこれまでの努力と奇跡のような時間たちが暗くてふかい闇にほうむられてしまうような気がして、悲しむことも嘆くことも、しあわせだったきもちを思い出すことも、忘れてしまったらできないから

 

 2019年7月19日、X1がひとつになった日、すべてのおわりがはじまった日、わすれられない、いや、わすれちゃいけない日
わたしはきっとこれからもずっと”きょう”にとらわれるし、思い出してはめそめそするんだろうな、乗り越えられる日なんてそう簡単には来ないと思う、だけど、癒えることのないこの傷は、あの日わたしたちが世界でいちばんしあわせだったなによりの証なんだっておもえるようになったから
これからもときどき記憶から引っ張りだしてみてもいいかな、きょうを思い出して泣いたり笑ったりしてもいいかな

 

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2019年7月19日、あおくて苦くて痛くて、そしてなによりも綺麗で眩しくてうつくしい思い出の1ページ、せめて、記憶の中で永遠でありますように